不動産を売却する際には、まず「自分の物件がどのくらいの価格で売れるのか?」を知ることが重要です。そのために行うのが「不動産査定」です。しかし、査定方法にはいくつか種類があり、それぞれの特徴を理解しておかないと適正な価格を把握するのが難しくなります。
本記事では、不動産査定の主な方法や、それぞれのメリット・デメリットについて詳しく解説します。査定を依頼する前に、ぜひ参考にしてください。
1. 不動産の査定方法とは?
不動産の査定方法には、大きく分けて以下の3つがあります。
1-1. 机上査定(簡易査定)
机上査定とは、不動産会社が過去の取引事例や市場データをもとに、概算の査定価格を算出する方法です。
メリット
- 短時間で結果がわかる(数時間~1日程度)
- 無料で依頼できるケースがほとんど
- 複数の不動産会社に依頼しやすい
デメリット
- 実際の物件の状態が考慮されないため、正確な価格ではない
- あくまで参考価格であり、売却価格とは異なる場合が多い
こんな人におすすめ!
- とりあえず大まかな価格を知りたい人
- まだ売却を検討中で、相場を確認したい人
1-2. 訪問査定(詳細査定)
訪問査定は、不動産会社の担当者が実際に物件を訪れ、建物の状態や周辺環境を考慮した上で査定価格を算出する方法です。
メリット
- 物件の状態を反映した、より正確な査定価格がわかる
- 売却時の具体的なアドバイスを受けられる
デメリット
- 査定完了までに数日かかる
- 不動産会社と直接やり取りが必要
こんな人におすすめ!
- 実際に売却を考えている人
- 物件の状態をしっかり査定してほしい人
1-3. AI査定
近年、不動産の価格査定にAIを活用するケースが増えています。AI査定は、過去の取引データや市場の動向をもとに、AIが自動で査定価格を算出する方法です。
メリット
- 机上査定よりも精度が高い
- 短時間で結果がわかる
デメリット
- まだ普及段階で、対応している不動産会社が限られる
- 物件の細かな状態は考慮されない
こんな人におすすめ!
- 最新の技術を活用した査定を試したい人
- 手軽に査定価格を知りたい人
2. 不動産査定を依頼する際のポイント
2-1. 複数の不動産会社に査定を依頼する
1社だけに査定を依頼すると、その会社の基準で価格が決められてしまいます。複数の会社に依頼することで、より適正な価格を知ることができます。
2-2. 査定額だけでなく、売却戦略も確認する
査定価格が高い会社が必ずしも良いとは限りません。売却方法やサポート内容も比較し、信頼できる会社を選びましょう。
2-3. 査定時に準備しておくべき書類
訪問査定を依頼する場合、以下の書類を用意しておくとスムーズに査定が進みます。
- 登記簿謄本(不動産の権利関係を確認するため)
- 固定資産税納税通知書(固定資産税評価額を確認するため)
- 間取り図や測量図(建物の詳細情報を確認するため)
まとめ
不動産査定には、机上査定・訪問査定・AI査定の3種類があります。それぞれの特徴を理解し、目的に応じて適切な方法を選びましょう。
机上査定 → 簡単に相場を知りたい人向け
訪問査定 → 正確な価格を知りたい人向け
AI査定 → 手軽に最新の査定を試したい人向け
また、複数の不動産会社に依頼し、査定額だけでなく売却戦略やサポート内容も確認することが大切です。査定方法をしっかり理解し、納得のいく不動産売却を実現しましょう。
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